大瀬崎図鑑

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小さな群体を作って生活する動物である。サンゴに似た炭酸カルシウムなどの外壁からなるコロニーを作る。一般にはコケムシの名で呼ばれる。温帯から熱帯の海を好むが、世界中に分布する。約5000種が確認され、その何倍もの種類の化石が知られている。 コケムシをエサとするウミウシや貝が多いので、図鑑を作ってみた。
Bugula neritina (Linnaeus, 1758)フサコケムシ
Bugula neritina (Linnaeus, 1758)フサコケムシ
ツノザヤウミウシ ミズタマウミウシ コソデウミウシ フジタウミウシsp がエサとする ウデフリツノザヤウミウシは別のコケムシをエサとしているように思える。
Bugula sp. フサコケムシの仲間
Bugula sp. フサコケムシの仲間
ツノザヤウミウシなどが好んで食するフサコケムシと似るが、生える環境や形状がやや違う。 コケムシの先端にある個虫?が赤いのが特徴。 茎のような部分が短い。 ウデフリツノザヤウミウシ、ヒカリウミウシの仲間の幼体(成体はすぐ食べきってしまうのか、あまり見かけない。または、成体は他のコケムシも食する)、チャイロオウカンウミウシなどが食する。
Bugula sp. フサコケムシの仲間(ツリーコケムシ)
Bugula sp. フサコケムシの仲間(ツリーコケムシ)
ツリー状のコケムシ。 以前は何もつかないコケムシだと思っていたが、2014~2015年にかけて、ツノザヤウミウシ、ミズタマウミウシ、フジタウミウシ属の1種(旧コソデウミウシ)がついていた。 そのときはフサコケムシが少なかったように思うので、代用食だったのか?
Candidae エダコケムシ(トゲコケムシ)科の仲間
Candidae エダコケムシ(トゲコケムシ)科の仲間
黒いコケムシ クロコソデウミウシ フジタウミウシ などがエサとする
Catenicella triangulifera ジュズツナギコケムシ
Catenicella triangulifera ジュズツナギコケムシ
コナフキウミウシ コヤナギ系のウミウシ がエサとする
Iodictyum axillare (Ortmann)ベニアミコケムシ
Iodictyum axillare (Ortmann)ベニアミコケムシ
残念ながらウミウシはつかない 細かい甲殻類がエサなのか引っかかっているのか。 比較的浅い場所の岩陰についている。
Jellyella tuberculata (Bosc, 1802)サメハダコケムシ
Jellyella tuberculata (Bosc, 1802)サメハダコケムシ
オケニア・ピロサ ヒメイバラウミウシ がエサとする
Membranipora villosa Hincks,1880ヒラハコケムシ
Membranipora villosa Hincks,1880ヒラハコケムシ
サメハダコケムシと似るが、海藻についていることが多い。
Phidoloporidae sp. アミコケムシ科の仲間1
Phidoloporidae sp. アミコケムシ科の仲間1
エダウミウシやスベヨコエビの仲間が一緒にいることがあるが、食しているかは不明。 好む環境が同じだけかも。
Rateporellina denticulata ミサキアミコケムシ
Rateporellina denticulata ミサキアミコケムシ
20mより深い場所で見られる。
Tricellaria occidentalis (Trask, 1857) ホソフサコケムシ
Tricellaria occidentalis (Trask, 1857) ホソフサコケムシ
見た目は黄色~緑のコケムシ。フサコケムシより硬そうに見える。 よくコミドリリュウグウウミウシがつくが、タンブヤ・ウェルコニスや小さいセトリュウグウウミウシ、オセザキリュウグウウミウシ(仮)が食べることもある。
Watersipora sp. チゴケムシの仲間1
Watersipora sp. チゴケムシの仲間1
小さな巻貝、チビツユダマガイの仲間、カンザシウミウシ、スベヨコエビの仲間などがついていることがある。
Watersipora sp. チゴケムシの仲間2
Watersipora sp. チゴケムシの仲間2
白く見える部分は食べられた痕。
Watersipora suboboidea (D'Orbigny)チゴケムシ
Watersipora suboboidea (D'Orbigny)チゴケムシ
トラパニア系のウミウシ ショウジョウウミウシ ハナショウジョウウミウシ がエサとする 貝がつくことも多い。